宮原徹の日々雑感

渋谷で仮想化している社長の日記です

宮原徹のオープンソース放浪記 (幻の)第61回「長崎県南島原市で日本酒を搾ってきた」

『Sofiware Design』誌に5年間連載してきた「宮原徹のオープンソース放浪記」の最終回、第60回を京都の鴨川縁で車中泊しながら一気に書き切った私は、翌朝九州へと向かいました。最終目的地は長崎県南島原市。3月にコロナの影響でできなかった「はねぎ搾り」による日本酒の搾りをするためです。

京都から博多まで直行

朝起きると、寒さのために車の窓は結露で水滴がビッショリ。確かに朝方は冷え込みましたしね。ドアを開けたまま出発の準備をして、近くのマクドナルドで今日の行程を検討して出発です。

宿泊場所が京都南ICからすぐだったので、名神高速道路に乗って一路西へ。途中休憩を挟みつつ、一気に下関に着いたのはもう陽も暮れる頃でした。日が暮れるのが早い時期ですね。

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サービスエリアから厳島神社を遥拝

PAから関門海峡を眺めたり、ふく丼を食べたりして、一路博多を目指します。この日は博多のビジネスホテルで一泊。大浴場で温まって、部屋で辛子明太子をつまみにビールを飲んで、就寝。

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下関側からの関門海峡

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ふくのぬいぐるみが安かったので購入

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USBハブにLANポートを発見した時の図

鳥栖でベッドキットを受領

翌朝、まずは南下して佐賀県鳥栖市へ。OKワゴンさんを訪問して、製作をお願いしていた車中泊用ベッドキットを受領します。その時の様子は詳細にブログにしていただけましたのでここでは割愛します。1時間ほど使い方の説明や、最終的な仕上げなどをしていただいた後、思い立って佐賀県多久市へ向かいました。ここは父が4歳から高校を出る18歳まで過ごした家があります。

www.tosuken.com

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OKワゴン 島田社長と

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車中泊用フルフラットモード

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あつらえたようにトラスコのミニコンテナがフィット。急ブレーキでも底の脚が縁に引っかかって安心

佐賀県多久市の父の育った家に

途中、佐賀大学に立ち寄って江藤先生に軽く御挨拶して、多久の家に到着しました。6年前に父が他界した後、一度訪問した時はそうでもありませんでしたが、すでに庭は雑草が生い茂り、建物も一部屋根が落ちてしまう(昨年の台風の影響か?)など、かなり痛んでいる様子。たまたま掃除をしていたお隣のおばあちゃんとお話をして、お墓の場所も教えてもらって墓参り。この後、鳥栖に住んでいるいとこと相談して、叔母が所有しているこの土地は譲ってもらい、整備していくことにしました。建物は危険が無い程度の補強、修復をして、庭を整備、テント泊などができるようにできたらいいなと夢想したり。

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左奥に納屋が見えてます。納屋だけ二階建て。明治45年築

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雑草を書き分けて母屋に取り付いたところ。裏庭に抜けるあたりは弱いせいか屋根が落ちてしまっている

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森に還ろうとしている母屋。造りがいいのでなんとかしたいところ

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家の前の田んぼ。3.5反ほど持ち分があるらしい

その後、通り道の武雄温泉で軽く腰痛治療のため温泉浴をして、一路南島原まで。このあたりの行程はかなり慣れてきた感じがしますね。南島原に着いたら、とりあえず私が取締役をしているミナサポのオフィスへ。なぜかゴールテープが用意されており、「サライ」が流れる中、ゴールイン。1200キロの旅(往路)が終わりました。その日は「プラサード」で美味しいカレーをいただいた後、ハカセの家で飲み。そして車中泊で就寝。ベッドキット初利用ですが、快適でした。でも、車の向きを間違えて頭の側が下がっていたので、今後注意しないといけないですね。

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通り道にあったので武雄温泉。熱いので短時間でサッパリ

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2泊3日で長崎県南島原市のミナサポに到着。出発が朝なら1泊2日で着けると分かった

日本酒搾り初体験

翌朝、原城温泉 真砂で斎戒沐浴の上、日本酒搾りに臨もうとしたら、10時オープンに変更されたと教えられて、急遽ミナサポで業務。今回の行程の間は極力仕事はしないで済むように段取りしてきましたが、それでも日々の業務は若干あるので、1日1時間程度は業務に充てながらのワーケーション。11時頃に吉田屋さんを訪問。今日が今季の初搾りとのことで、気合いが入ります。

はねぎ搾りは、日本酒のもととなる「もろみ」を酒袋に入れて、「槽(ふね)」に並べて蓋をし、「はね木」でテコの原理を利用して日本酒を搾る、古くから行われている日本酒の搾り方です。今では効率良く機械で搾るのが当たり前なので、この方式自体日本国内でもほとんど残っていませんが、吉田屋さんはほぼ全量をはねぎ搾りで搾っている大変珍しい酒蔵さんです。その味は実にすっきりまろやかで、驚くほど飲みやすい日本酒です。。特徴的なのは酵母に花から採った「花酵母」を利用していることで、今回は私が発案して造っていただいているマリーゴールドの花酵母のお酒「アヴェ・マリア」の2回目の造りになります。

槽は深いので、最初の3段までの酒袋は吉田さんが積んでいき、その後は私の出番です。日本酒の良い香りに包まれながら、もろみを入れた酒袋を順々に積んでいきます。口の部分は特に留めたりしておらず、折り畳んで酒袋の下に巻き込むことで、もろみが漏れてこないというのが面白いところです。3段ほど積んだところで、ハカセが到着したので交代。これぐらいになると、もろみ自身の重さで下の方の酒袋が押されて、日本酒がどんどんとタンクに溜まり始めます。一通り積み終わったところで、味の確認を。搾りたてはアルコール発酵時に発生した炭酸ガスが溶け込んでいるので、微発泡の感じ。今回はスッキリとした味わいと、香りの立ち上がりが前回よりも早く、より華やかな印象のお酒になりそうです。熱燗にしたらスゴいことになりそうで楽しみですね。

というわけで、今回の長崎への旅の目的は無事に達成できました。

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左奥の槽から手前の凹みの中にあるタンクに日本酒が溜まります

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酒袋を受け取って槽に入れていきます。真ん中で受け取ろうとしている黒い服が私

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酒袋を積み終わったら蓋をします。蓋も二人がかりで載せるぐらい重いので、この重みだけでも搾りが進みます

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はね木の先(力点)に水のタンクを沢山下げて搾ります。昔は石だったらしいですよ

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搾りたての荒走りを汲んでチェックします

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まさに搾りたて!という感じの原酒です

キャンプしたりなんだり

この後、3日間ほど南島原市に滞在し、ミナサポのメンバーとディスカッションしたり、キャンプをしたりして過ごしました。その後、南島原市を発って松江、鳥取、天橋立、琵琶湖、関ヶ原などをピンポイントで巡りつつ(基本的に密を避けるというか、密な場所は無かった)、10日間の放浪は終了しました。

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いつものエコ・パーク論所原でキャンプ。今回は初のテント泊。京都の反省を活かして寝袋2枚掛けにしたので快適でした

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翌日はとんさか(塔坂)に移動してキャンプ。こちらはよりワイルドな感じ

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鳥取砂丘に初めて行きました。馬の背に登りましたが、砂でこの高さはすごい!

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天橋立。朝早かったこと、時間も無かったので上から眺めることはできず。次回は温泉に入りながら眺めたいですね

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関ヶ原で島左近の陣地を発見。感無量

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家に帰り着いて、荷物を全部降ろしたところ。10日間、お疲れさまでした

旅を終えて

10年以上オープンソースカンファレンスを開催して全国を放浪してきましたが、コロナの影響で2020年はまったく放浪できませんでした。今回久しぶりに放浪してみて、いつの間にか放浪癖がついてしまったようです。コロナの影響はまだまだ続くかと思いますが、今回車中泊やキャンプで密を避けつつ放浪する方法はあるのが分かったので、たまには放浪してみたいと思います。